平井園だより

News

椎の木

2020.07.11
 弟が三鷹で農家を営んでるので、ときおり野菜をいただきます。
トウモロコシの初物をいただきました。

すっきりしない空模様がつづいて仕事の予定もままならないのですが、そんな雨模様のなか椎の木(スダシイ)の強剪定やってきました。 場所は平井園の南側の住宅をぬけ、五日市街道にいく途中の道すがらにそびえ立っていて、
昔から「この木なんの木?気になる木?」
・・・てな感じで
犬の散歩道でときおり眺めていたのさ。
なんと!幹回りは4.0mのデカさ!
 平井園の南側には、かつて盈進学園小学校がありました。
現丸山西東京市長のお爺さんである丸山鋭雄氏が1925年(大正14年)に人格教育、鍛錬教育、個性教育の理念を実践するため、自宅を教室にして初等学校を開設。

・校名「盈進」(えいしん)の名は丸山先生の真情に心を動かされた支援者の一人、徳富蘇峰(国民新聞社社長、小説家 徳富蘆花の実兄)が名付け親で、孟子の句から取ったもの。

その頃、この「椎の木」は池袋からリヤカーで運んできて植えたそうで。 樹齢120年~130年ぐらいはあると思われます。 戦時中、校舎が中島飛行機の寄宿舎に見えたのか、たくさんの爆撃を受けて
学園は移設したそうな。

作業前 作業後 大切にそして大胆に剪定いたしました。

 こんなに剪定したのは初めてとのこと・・。
すっきりさっぱり! これで巨大台風がきても安心です。

大きな樹のお手入れをさせていただいていると、昔の話とか聞けて面白いものです。

蘇峰さんは、この「椎の木」を眺めて何を語ったのでしょうか。

地元の歴史を知るって貴重ですよね。

かつてこの地にあった学園の子供たちの賑やかな声が聞こえてきそうです。