植木屋の仕事は多岐にわたっています。
庭仕事をトータルでやるもんですから、ときには竹垣の制作を依頼されることもあります。
黒竹の御簾垣を作りました。
まず黒竹の調達が大変。
いま、ほんとに黒竹の竹垣は需要も少ないし品物を揃えることに時間がかかります。
高速カッターの切断機で長さを微調整。
4間ぶん、高さ3m、結構な本数がいりますな。
竹の水平を確認しながらエア釘で固定していきます。
竹垣って作った時も良いけど、経年変化の味わいを好む方もいらっしゃいますからね。
棕櫚縄で結わくだけでなく、エア釘でも固定していれば、古くなってからもズレ落ちたりしません。
押縁は太目の竹を真っ二つに割って使います。周囲に発破音が響きます。
結束はやはり、今はナイロンのシュロ縄ですね。丈夫なんです。手は痛いけど・・。
御簾垣って周囲の視線を目隠しするには適していて、風通しもそこそこ良いです。
裏に鉄骨の骨組みがあって、そこに固定もしているので台風がきたって安全なんです。
竹垣って、曲がりくねった節のある材料で水平垂直を模索する作業なので、
もどかしいところもあるんですが、そこが制作していて面白いところでもあります。
そんなこんなで楽しみながらの完成です。