平井さんぽ

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ヴァンスの追憶 Souvenirs de Vance

2023.06.03
  DIC川村記念美術館では2023 6/18まで
「芸術家の南仏 Rendez-vous dans le Midi」 展が行われています。 2012に南仏ニースに建築家先生夫妻と共に作業に行って思い出もあるので、
「来た、見た、出会った。」というコピーに吸い寄せられて、千葉の佐倉にある美術館に見に行ってきました。
↑「ニースの丘の上の別荘」2012 Sep 美術館にはマティスを中心としてピカソや藤田嗣治など、著名な画家作品をたくさん収蔵していました。 マティスはピカソの唯一無二の友人であった。

・色使いがカラフル
・自由な画法
・晩年まで作品を創り続けた

そんな印象をもっています。私が語る話ではありませんが・・・。
アーティスト冥利に尽きるアーティストですね。

「マティスは偉大なり」
晩年のマティス集大成の作品「ロザリオ礼拝堂」の解説も聞いてきました。
ヴァンスに行ったときに訪れたので思い出も蘇ってきた。
1951年に日本の3会場を巡回するマティス展が開催された。マティスは展覧会入場料の一部を礼拝堂建築費に充てる意図があり、多くの入場者を得たことで目的は達成された・・。とのこと
スポンサーの顔色を気にしたりせず、自費でロザリオ礼拝堂を建てたそうです。
マティスは熱心なキリスト教徒という訳ではなかったが、先の2つの世界大戦で荒廃した人々の心がこの地で癒されることを願って礼拝堂を立て直した。。。

マティスのフォーヴィスム、ピカソのキュビズムなどの先駆的で素晴らしい作品も数多くありますが、一方では「反戦」「平和」というメッセージが込められている作品もあります。
また、その当時の画家の作品には「従軍思想」もとで軍部に利用されたものや「敗戦」がモチーフになった作品が数多くあったことを忘れてはいけませんね。

人間は根本的に争いが好きで、昔から戦争ばかりしているけど
「南仏にいらっしゃい!」
「眩い光、風も穏やかで。プロバンスの料理、ロゼのワインも冷えてます~♪」
マティスの声がどこからか聞こえてくるようで


ロシア、ウクライナ いつまでやってんのかね・・。
ちかごろ、ロケット?ミサイル?も飛んでくるし・・。
芸術はいつの日か、争いを超える何かを人々にもたらすことができるのでしょうか。