平井園だより

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耐凍性

2018.02.10
今年は寒波の影響で植物にも厳しい冬です。
特に柑橘類などの葉はパリパリに・・。
春に萌芽してくれれば良いのだが、今年は枯れてしまうものもあるかもしれません。
平井園の圃場も朝6時の時点では-3度ぐらいです。
こんな早朝はカクレミノ、アオキなどは葉を丸めて縮れてしまっています。
日中、温度が高くなると元の葉に戻ります。 植物に限らず、生き物は、秋から冬になると寒さの準備に取り掛かり、糖類を増やして、水分が凍って細胞が破壊されないように耐凍性を高めます。 純水は0℃で氷始めますが糖分が多ければ多いほど凍りにくくなるからです。 年が明けると、寒さに耐えた大根や白菜、ミカン類が甘くなるのは、カクレミノのと同じく糖分が濃くなったからなんですね。

人間も、寒さに負けないように自然と糖質をたくわえたくなるのです。
だからこの時期、日本酒やお米がおいしく感じるわけですな・・・。

でも中年太りはカッコ悪いし糖分のとり過ぎには十分注意したいですね。
頭ではわかっているのですが・・。なかなかね・・・。

またこの時期、常緑ヤマボウシやナンテンの葉は赤くなり、春になると元に戻ります。
これはストレス応答です。
植物は日照りがきても寒さがきても、そこから動けないので、ストレスに応答して生き延びようとします。寒さを受けるとアントシアニンや色素を蓄積します。ストレスを克服すると、また元の葉に戻ります。

寒い地方の子供たちのホッペが赤いのは、このことと何か関連があるのだろうか・・? 
現在調査中であります。