地球レベルで気温の上昇、冬季の低温期間が短縮していることによって自然環境に異変が生じていることは、いまさらながら言うまでもありません。


車や歩行者の見通しも悪くなるし、とても危険
「昔はこれほどはなかったんですけどねぇ・・。」
分類的にも複雑で多数の変異が知られており、
現在、多くの街路樹、植え込みなどに入り込んでいます。
「チガヤ」はIUCN(国際自然保護連合)が作成した「世界最悪の侵略的外来種100」にイタドリ、クズと共に指定されている。

「なにをもって美しいとするか・・。」も人によって違うわけで
草刈りアートの造形美を楽しまれる方もいるそうですし、グラスガーデンというものあるわけで。
ただ、私はただ、途方に暮れるのです。
変異の原因は温暖化もありますが
1990年代に、のり面緑化用の吹き付け材料に在来種を使うことになったのですが、実はそこで使われるチガヤ種が100%外国産を広範囲に播種吹き付けしたことが原因ではないかと示唆されています。
また、根っこから抜くことは困難なので、地上部を草刈りすることで一旦は綺麗になったように見えますが、じつは根だけより発達して地下30㎝ぐらいまでビッシリとチガヤの根が絡まった状態になります。
こうなったら地表はチガヤで優先されてしまいます。

根絶するためにはグリホサート系やアシュラム系の除草剤を年何回か散布して、経過観察
生えてこなくなったことを確認して、防草シートを地表に覆います。
「除草剤」と言うと、子育て世代のママさんやオーガニック系の人には嫌がられますが
「私はそうは思いませんねぇ・・。」
農薬はかつては恐ろしいものだという認識はありましたが研究が進み、比較的安全なものが売られています。植物由来の成分だから完全に安全とは言い切れませんが、適切に使うべきだと思います。


これで日頃の雑草管理から解放されました。

以前はチガヤが入って、それごと刈り込んでいたので緑化的には最悪の状況でした。
一年がかりで除草剤を数回散布して、チガヤを完全に枯らしました。その後、改良芝ツクバグリーンを貼り、
芝生用の除草剤を3月と10月に散布すると芝生は枯れず、雑草の種の発芽も抑えられるのでほとんど雑草が生えず楽勝です。

雑草の管理は、知識とテクニックで省力化することはできます。
しかしながら、変異種が出たり、土壌や気候の変動もあるので、一筋縄にはいきません。
庭仕事、楽しみながら草むしり
ぐらいのスタンスで日々過ごしたいものですね。
参考文献
多年生雑草対策ガイドブック 伊藤操子著
草取りにワザあり! 西尾剛著