平井園だより

News

枯れる

2019.07.13
 お客様のお庭に長年植わっていたジューンベリーが突然枯れてしまいました。

高さ5m幹回り45㎝の大きな木
葉がついたまま茶色くなってしまって

もう、手のほどこしようがない状態でして・・。 毎年、たくさんの花を咲かせて、ベリーを実らせ、秋にはやさしい紅葉で楽しませてくれたので、とても残念です。
今年の長雨で根が腐ってしまったようです。
地盤の水はけも、いまひとつ悪かったのでしょうか・・。


 私どもは日頃からたくさんの樹木を取り扱っていますので、ときには枯れてしまうことも、きわめて自然なことと捉えています。

あきらめなきゃならないことも日常でしてね・・。 チェンソーであっという間に伐採してしまいます。
仕事ですから・・。


しかしながら、お客様にとっては、いろいろ思い入れがあったり、かけがえのないものでありますから、心のケアは大事です。
とはいえ、なにもできないのですが・・。

寄り添って話を聞いてあげることぐらいしかできないんです。

子供が木登りした話やベリーの実をペットが食べていた話、思い出話をたくさん聞きました。
伐採をする前にお神酒をお供えしました。
いままでありがとうという気持ちを添えて。



大事にされていた樹木が枯れてしまったとき、ふたつのことを思うんです。


そこでぷっつり止まってしまう時間と
そこから始まる時間


花が散り、やがて新緑が出てくるように・・。


お客様には新しい植樹のご提案をさせていただきました。
植物はいろんなことを教えてくれます。

あらたな時間が生まれ、これからもたくさんの思い出をつくっていただきたいです。

山桃ジャム

2019.07.04
 しっかり梅雨がきましたね。

先日はお客様の藤棚をやり替えました。

この時期、植木屋は毎日 天気予報とにらめっこ。
庭のお手入れなどのは掃除がしづらくなったりするものですから・・。

こちらは雨が降ろうが槍が降ろうが行く気があっても、お客様も嫌がりますしね。
予定が立てにくいので困ったものです。
梅雨の貴重な晴れ間に作業を組み込んだりしてます。

☘平井園ではお庭の手入れ、樹木の伐採も承っております。
ぜひご相談ください‼☘


毎年この時期になると平井園の圃場では、たくさんのヤマモモ(山桃)が実ります。
毎年ジャムを作るんですけど・・。木登りしたり収穫がけっこう大変なんです。

そこで、我が社園の開発事業部のオジサンにより、ついに!「山桃ホイホイ」が開発されたんです。 自然の風力と重力によってヤマモモがホイホイっと収穫できます。


ニュートンは林檎の落下現象をみて「万有引力の法則」を発見したそうだが・・。

ヤマモモの実がポトポト落ちるのをみると、地球に生きる私たち生き物の動きの基本は
「重さ」なんだなと・・。

すべての物体は、たえず地球の中心まで引っ張られていて、その中で我々はぶら下がったりして生かされているってこと・・。実感します。


だからこそ!
高所作業は落っこちないように気をつけないといけないのです。
これは小熊手。

潮干狩りに使う道具を流用しました。
延長棒をつけて、最大4mまで伸びます。
これで落ちないヤマモモを掻き落とします。

収穫したヤマモモは洗って、蔕をとったり下処理してから大鍋で煮て、冷ましたのち果肉と種を分けます。
この作業が大変なんです。

はてしなくて・・・。

毎年、妻もウンザリするのですが、今年はママ友と4人ぐらいで井戸端会議状態(笑)
ピーチくパーチク作業してたら、とっても早くて、作業がスムーズにすすみました。
新たな気づき・・。ですね。

一人より二人で、二人より数人で。。。
協力して制作したときの感動は他にかえがたいものでして・・。

素敵な関係性も味わわせてくれました。

煮汁と果肉を再び大鍋でアクを取りながら煮詰めます。4時間ぐらい煮詰めたかな。
最後にお砂糖とレモン汁を少々加えて・・。 「山桃ジャム」今年もできました。


ちょう甘すっぱいー。

うーん。
この味この味。。。
野性のえぐ味と酸味が調和して超甘酸っぱい上品な仕上がりになりました。

おすすめはバニラアイスに添えたり、ヨーグルトに入れるとおいしいです。
紅茶に入れてもよいかもです。
「たかが山桃」「されど山桃」

たとえ素朴な発想でも大事に大事にしていれば
省エネできたり、いろんな発見があったり

「山桃」は日々の暮らしのなかで、かけがえのない豊かさをもたらしてくれました。

大きなドラセナ

2019.05.12
時にはインパクトも・・・。

なんせ建築物が大きいので、少々大きな植木を植えても建物は、ひき立たないんです。

そんな訳で平井園に長いこと植わっていた大きなドラセナを連休前に出荷しました。 5tぐらいかな~と予想。ところが・・・

なんと重さ9t!
ドラセナって、ものすっごい重いんですねぇ。
ドラセナ・ヤシ類は貝尻鉢が基本です。この鉢下部の直根を残して深鉢に掘ることで移植ができます。
それゆえ思った以上に重量が・・・。

10t吊りの台付けバンドで、なんとか吊りだしに成功! 25tのラフターで至近距離で吊りあげていっぱいいっぱい。 ミシミシっと軋む音
自然のダイナミズムを感じます。 とてつもなく台付けバンドが重いので、マンモスと人類が格闘している気分でしたねぇ。 水平吊りにして、無事、大型トラックに積み込みできました。

山長さん、運んでくれてありがとう。

このドラセナは
ベイエリアに建設中の新しい大きなホテルに植えられるとのこと。


後日、施工会社さんから無事植わった!・・。と写真が。
安心しました...。
ドラセナが風にゆらぐ姿は、シーサイドのドライな情景を演出します。

車はスポーツカーの2シータみたいな・・。
なんとなく80’sのcity pop もながれてそうで。

来年は東京オリンピックイヤー

大きなドラセナはホテルのランドマークになったようです。
ホテルにはたくさんの観光客が訪れることでしょう。

四ッ目垣 その2

2019.04.08
 なんか同じような作業依頼がつづくこともありましてね、不思議なものです。

行政からの指導をうけ、ブロック塀を撤去したので、道路幅を確保して四ツ目垣を作ってほしいとのことでした。
現場は都心の方でしたが、住宅がひしめき合っていて、ほんとに狭い路地の住宅密集地でした。 道路幅を確保せねばならないので、いくぶんセットバックした形で竹垣を制作。
アセビ、ヤマブキ、ユキヤナギなど、いろんな植物も添えて混ぜ垣にしてみました。 曲がりくねった自然の竹を巧みに使い、水平垂直を意識して制作します。
何センチ何ミリという寸法も大事だけど
見た目の感覚や空間との関係性も大事なんです。
四ツ目垣 風通しが良くて青竹も爽やか

庭にあたらしい息吹を吹き込むようで
四ツ目垣は気持ちが良いです。

畑の片づけ

2019.03.02
 すっかり暖かくなりました。

河津桜
ひと枝ふた枝ぽつぽつ咲いてきて、今、見頃を迎えてます。
だいぶ春らしくなってきて、植木畑で仕事をしていると、ようやく寒さから解放された気分です。
畑は伐採や片づけなどしております。。。

代々受け継いできている家業を繋ぎ続けるには、広範囲の植木畑を手放さねばならないので、とても複雑な気持ちになります。
法に順守するのは仕方ないのですが、仕事場であったわけですから、とても残念なことです・・。


私が子供のころと比べると地元もだいぶ緑がなくなりましたね。

西東京市も人口が増えました。
地域に活気があるのは良いのですが、植木畑や空き地などは災害時の一時避難場所にもなったはず・・。

祖母は関東大震災の時、竹藪に逃げて生きのびたと聞いてます。

温暖化対策とかいって国もいろいろやるけど、そのまま畑や林を残しておけばヒートアイランド抑制にもなるし・・。


それはともかくとして、緑多き暮らしは、人々に安らぎを与え、その町の魅力のひとつなのでは・・。と、思うんですが。

しかたがないです。
連日、畑の片づけ仕事がつづきます。
ユンボーのバケットの穴から撮ってもらいました。
私がまだ幼かった頃、植木畑は近所の子どもたちの遊び場でした。
泥だらけになって落とし穴掘ったり、体中けむ臭くなるまで火遊びしたり、焼き芋焼いたり、なにもなくても毎日夕焼けまで遊んでいて
ゆっくりと日が暮れていったことを思い出します。

時代の変化が速すぎて、先のこと先のことばかり考えますが。。。


たまにはこんなことも思いだしてほしいです。

土の香り
朝靄の樹森の中を散歩していたことを。

ただ...。いまは、立ちすくむしかないのが現実

いろいろ手続きがあったり、やること山積みなので、せめて体調を崩さぬように
体のコンディションだけは整えてこの節、乗り切りたいです。

前の5件へ