平井さんぽ

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枯れ立ちの姿

2017.02.16
雑木林の景色が好きです。
クヌギやコナラの落ち葉をガッサガッサと蹴飛ばして歩いていると、子供の頃クワガタ採りに夢中になった頃へタイムスリップできそうな気がします。
武蔵野の原風景として雑木林の景色が思いつきますが、クヌギ、コナラに代表される雑木林はもともと自然林ではなく人工林だということを御存知ですか?
昭和期前半までは薪として燃料に使われた薪炭林でした。 落ち葉は優良な堆肥として現在も農家で使われました。 人々の生活に密接に結び着いた林でした。
成長の早いコナラやクヌギは成木を地際からきると株立ちとなり15年~20年で再び成木を伐採して薪に活用することが出来ました。
つまり 伐採→薪→成木育成→伐採 と自然のリサイクルで燃料がとれ、生活に根ざした2次林だったんですね。 戦後しだいにガスや石油が使われはじめ、ところどころ雑木林の風景は失われてゆきました。 清瀬市の自然公園

がさがさ幹肌の雑木林ですが歩いていると、妙に文学的な気分になります。
近代文学では国木田独歩を代表とする様々な作家や画家などが、この時代の作品に雑木林の美しさを取り入れました。 ワーズワースの詩集を持ってコナラの林へ散歩へ行ったようです。

まだまだ寒い日が続きます。 健康の為にも散歩に出かけましょう。