平井さんぽ

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暗渠ウォーク 田柄用水さんぽ

2021.09.18
 明け方に綺麗な虹を見ました。
早くコロナが終息してもらいたいものである。


田柄用水 石神井台辺りまでのポタリング!

まずは田無用水との分水口(田無町3-10)からスタート
「やすらぎの小道」から分かれている。
田無用水から北へ、青梅街道、所沢街道方面へ向かうのだが、田無用水跡はインターロック敷の歩道で綺麗に整備されているが、田柄用水はドブ板のシンプルなものである。
この差ってなに?って感じ。
北原町一丁目のGEOの交差点を横断して、再び水路らしき小道がはじまる。
気づかないと見逃してしまうかもしれないが、遍立寺の道路向いあたりに、らしきガードパイプがある。
そこから水路は北原町の住宅街を抜けるわけだが、西北には、新川の水源の一つともされている東大農場があり、新川南流のドブ板もある。
至近距離なので間違えやすいが新川南流と田柄用水は別ものである。
田柄用水は玉川上水の分水であり、あくまで自然河川とは合流しないのである。

しかし北原町は水路が多い、このへん中島飛行機関連の社宅だったそうな。その前の明治ころは水路もあるし...。 畑だったのかな。

ちょい寄り道して肉屋に寄る。
ちなみに、ここのローストビーフは間違いない。
ビールのつまみに最高だ。


さらに水路は東に向かうわけだが、保谷町あたりの「どぶ板」通称「保谷のバタバタ道」をチャリで走ると面白い。
楽器みたいな音がする。
保谷ゴルフセンター付近の暗渠は道路より高い位置にあり、土手を盛って水路を作った名残かもしれない。


むかしからの旧道もあり、今なお、面影が残っている。

ここは文化の交差点。

いまでは裏路地であるが、さまざまな神や仏がいます。人々の祈りや情念、願い、喜び、悲しみ、そして希望も潜んでいるような気がして・・。
その時代のメッセージが込められているような気がして・・。
とっても古い何かを感じます。 西浦北向地蔵尊


関道の起点にたどり着く。
「榎ノ木」は関道、榎ノ木通り、深大寺道が交差している。
ちょっと寄り道して榎の四差路を北に行くとそこには青面金剛庚申像
昭和20年の爆撃で、向って右二腕と左一腕を失っている。当時の住宅地にも空爆があったことを物語っています。
表情とお姿が、どことなく可愛い。

水路沿いの本町6丁目付近には岩船地蔵立像(二体)があったそうな・・。諸事情により2020年に移転して現在は西東京市教育委員会が保管中とのことです。
※スケッチと写真は『保谷の石仏と石塔一』より引用

駄菓子屋を発見した。店主の話では「50年前ころにコンクリ蓋がかけられた。それまで近所の子供は必ず一度は側溝に落っこちた経験がある。」そうだ。
三色アイスを食べて、さらに暗渠を突き進む。

暗渠はいったん二車線道路と合流しかかると思いきや、すぐ西側に分かれて南へ進んでいく。
西東京市立本町小学校の脇を抜けて
富士町あたりに来て新青梅街道を横断する。この辺、伏見通りも新しくなり、暗渠の痕跡はとぎれとぎれになる。
富士町に入ると水路脇のお花が綺麗でした。こんな風景ほっとしますね。
関道と富士街道の交わる付近、この辺、水車小屋があったようだ。

ここから田柄用水は富士街道沿いを東に向かう。

富士街道を東にワープして「けやき憩いの森」に到着
そう。ここはロイヤルホストの向いの森みたいなところ。
素掘りの用水路の跡が47m残って当時の様子をうかがうことができます。
ここは本橋家の屋敷林に用水を引き込んで、野菜の洗い場があったそうです。 アスファルト道路のペイントに水路敷の表示、公図上に残る川の跡である。これから先も田柄川と南北に繋ぐ水路敷も多くて、水の行方が気になるところではあるが、今回はこの辺で引き返してきた。


帰りに清戸道の富士の湯に入ってきた。 お城のような伝統的な銭湯建築
体を洗いながら金魚が泳いでいる水槽も眺められます。
坪庭には池もあり

まるで魚になった気分だよ。

ゆっくり自転車こいで西東京まで帰ってきた。秋風もここちよか~♪



田柄用水は明治4年に開削した比較的新しい用水ですが、名前の由来は、田柄エリアは水利に恵まれず、農耕地に適さないということで「田が枯れる」~「田柄」になったという説もあるそうです。
そこで、流域の住人が懇願して用水が引かれたそうで。
しかしながら昭和30年代には全てで通水は止まってしまったそうだ。

田無から旧上保谷を抜けて富士町から石神井台まで田柄用水さんぽしてみると、関道や富士街道にある古い文化財とか見て廻ったり。新たな発見もあるわけで・・。

私が造園やっているせいですかね。
最近、大地のわずかな起伏とか勾配とか窪地とか、なんとなく肌で感じて・・。気になって気になって
また新道をズドンと通すと地形がより解るんですよねぇ。
まぁ概ね平坦地ですけど・・。このへん。
ましては用水となると低い窪地に水を落とすわけいかないので、大地の尾根のようなところを僅かな勾配をつけて下町の方まで開削したのだから。
だから、用水の通っているところは周辺よりもわずかに標高も高いわけで、なんとなく空気まで綺麗な気がするのです。
また時間つくって川越街道付近とか、さらにその先へ・・。


田柄用水の、その先の世界も歩いてみようかと思ってます。