暑さ寒さも彼岸までとはよく言ったもので、春めいてきました。
春分。
大地の息吹を感じます。時おりカエルも出てくるので子供たちは気味悪がっております。

寒暖の差があるので油断すると風邪をひくので暖かくしてお過ごしください。
本日は都内の古くからあるお寺へヒメシャラ(姫沙羅)を納品してきました。
お寺へ出入りの造園業者への植木卸業も多いのでたまに立派な所へ植えていただくこともあります。
ありがたいです。

だいぶ芽も膨らんできていますがまだ芽吹いていないので、この時期は移植の適期。

平家物語の「・・・沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらはす」はこのヒメシャラあるいわナツツバキと云われています。
しかしながら仏教の物語に登場する沙羅双樹はインドの高地などに自生する別種の木です。

7mもある大株で重量もあります。この時期は植木が水を吸い上げていて樹皮が剥けやすくなっているので慎重な玉掛け作業が必要です。

二点吊りで樹皮を剥くことなく半地下のドライエリアに無事吊りいれることができました。
ビルの谷間の寺院は大きな木々もたくさんあり、人々の憩の空間。そんな素敵な場所に納品できるとは嬉しいことです。
「ただ春の夜の夢の如し・・・」と、ならないように今年の夏はたっぷりの水遣り管理をお願いしてきました。