
ところで今、植木畑では、カブトムシが大量発生しているのをご存知ですか? 子供の頃を思い出してみると、この辺はクワガタは採れましたがカブトムシはあまりいなかったと思います。 それがここ数年多いのです。

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カブト虫の大量発生には、いくつかの要因が考えられます。
①植木の剪定ゴミが焼却処分しづらくなった為、剪定ゴミを粉砕、チップ化して堆肥などにしてリサイクル処理するようになった。その チップ化した発生材の山がカブト虫の絶好の養殖場になっている。
②温暖化により昔使われなかった樹種(シマトネリコなど)が東京で越冬できるようになった。シマトネリコの樹皮をカブト虫は好みます。
③都会の住宅事情により雑木林が減少して、植木畑に集中して発生してしまう。
昔は「焚き火だ、焚き火だ落ち葉焚き~♪」など歌があるように庭先で平気に燃やしていました。害虫も減ってよかったんですけどね。

常緑で小葉で、どんな場所でも育つタフな木でサラサラっと風にそよぐ立ち姿は、スタイリッシュで人気があります。 原産地は九州でカブト虫が大好きな木です。 7月上旬頃から発生して8月終上旬頃はピタッといなくなります。 そして小型のカブト虫が多いようです。 これは堆肥が熱を帯びる為、早く孵化してしまうからでしょうか。 植木屋にとっては大切な商品を傷だらけにされて困りもののカブト虫ですが、子供たちは目を輝かせます! 子供の頃、昆虫や植物と戯れることは本当に大事なこと。緑が少なくなっている都会では貴重な機会かもしれません。