平井さんぽ

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地元の歴史をもっと身近に

2024.08.24
『子ども武蔵野市史 改訂版』が出版されました。
「ゾウのはな子」の話の内容変更
新しく「電話の発展」の話や、井の頭池の「かいぼり」の話など、盛りだくさんで追加されていました。

もちろん西東京市にも、ゆかりある「御門訴事件」の話も載っています。
武蔵野市では小学校5.6年生、中学生の地元郷土史の副読本として使われているそうです。
イラストも素朴で、とっても読みやすいです。


御門訴事件のことを、地元の方々にも、コメントをいただいたのでご紹介いたします。


漫画家、剣術家 とみ新造さん
 明治初期は全国で農民一揆が江戸時代より十倍以上多いものでした。
令和4年5月に阿波洲神社を参拝している時に平井さんと知り合い、神社内や近辺の石碑の説明から御門訴事件を知りました。
社倉米制度に不満をもった五百人以上の農民の品川県庁への門訴でしたが、武器を持たない非暴力直訴でした。しかしながら県庁側は峻厳に武力鎮圧、牢死、懲役刑、拷問、逃亡など多くの犠牲者が出ました。
この御門訴事件は政府による箝口令が布かれていたものか、長年地元の人々も語る事がなかったようでした。

今、歴史への表出は、犠牲者の御霊も、さぞ浮かばれることでしょう。
歴史は決して過去のものではなく、現在と、未来へと繋がったものなので。



「焼き鳥グッド」並木靜夫さん
 お恥ずかしい話ですが、御門訴事件のことは、近年まで知りませんでした。
知らないというところから始まり、私の祖先の親類筋の並木綱五郎の一番弟子が、御門訴事件の中心人物である平井週作である。 おそらくそうであろうと石碑や資料などから読み解けて、江戸末期から明治の時代背景など含め、よく知らなければ伝えられない話だなぁと、あらためて思いました。
やはり歴史に一過性のものはなく、脈々と繋がりが出てくるもなので、調べだすと興味が尽きないものですね。



田無近辺地方史研究会 松崎博さん
 御門訴事件の発端は社倉制度という実質的な重税に対し、何とかできないかという地域農民の非暴力な誓願だったと思います。
ところが倒幕闘争で出遅れた佐賀県出身の古賀品川県知事は、先行する薩摩長州の官僚に対抗するべく、新政府内で収税実績を挙げること必要を強く感じたことでしょう。また幕府の地方分権政治から、天皇を奉じた強力な中央集権政治への移行があり、武蔵野新田の農民は、その狭間で犠牲になったと理解することもできそうです。
同じ武州といっても、旧代官の江川太郎左衛門が引きつづき知事として管理した韮山県では、品川県とは違い大きな混乱が無かったことは特筆するべきかと思います。

沈まぬ太陽

2024.08.03
ヘルシンキからフェリーでバルト海を渡ったところにタリン(エストニア)はありました。 絵本の中に迷い込んでしまった…。 タリンは可愛い町でした。
どこ見ても絵になる街並み
坂がいいんだよねぇ~
宿は中世の迷宮のようなホテルをチョイス。
館のなかで迷う迷う… 最上部の屋根裏部屋だったので、トランクを上げるのに大変でしたね。
気分は”魔女の宅急便” キキの様。
このまま箒に乗ってどこかへ飛んでいけそうだ。
雨に濡れた石畳も綺麗で…。
ディナーを探しに広場に繰り出す。
ジャガイモ料理が多いようだ。
かつて、ロシア帝国に占領されていたり、ドイツに支配されていたり、はたまたソ連にも侵攻されていた歴史もあって、厳しい時代を乗り越えてきたのですね。


翌日はバスにしばらく乗って、バルト海のビーチに行くことにした。
城壁のなかの旧市街地を出ると、いがいと普通の近代国家であった。↑は大きなホームセンター

スカイプ発祥の地、実はエストニアは電子国家としても有名なんです。 バルト海は、透明度が高く遠浅の海のようだ。舐めてみたが磯の香りもなく、それほど塩っぱくないのが不思議ですな。


タリンへ戻って、ディナーに繰り出す。

路地裏のオープンテラス
気候が良いのでとっても、心地よい。
心地よいが、値段もよいので、前菜を2皿いただいてワインを飲んで撤収~!
21:00頃、娘がサンセットが見たいというもんだから散歩に繰り出す。
いっこうに沈まぬ太陽
このへんの方々は白夜のなか、ゆーっくりと泡のないビールをツマ三なしで楽しむんですよね。


タリンを散歩していると、どこからか合唱が聞こえてきました。
合唱の文化があるそうで、ソ連からの独立を意思表示するのに、バルト三国の首都を結んで人々が手を繋いで合唱したそうです。
その距離は600㎞に及んだそうで…
当時、そのニュースは世界中に伝えられたそうです。

なんとも素敵な史実があります。

早く紛争が収まって、人々が手を繋いで歌を歌えるようになりますように。


追伸
 羽田の自動ドアが開いた瞬間…。天然サウナを食らい現実に戻されました。
「アジアだよなぁ…これが良いのよ…これが」と自分に言い聞かせて…

吉祥寺行のバスは、とても冷えてて
降りる頃にはクシャミが止まらなくなりました。


北欧の旅(完)

豊なライフライン

2024.08.01
公共交通機関がとっても便利なフィンランド
電力の主力は原発で、風力水力による発電も豊富

車のEV化などで今後、益々増えるであろう電力需要に良好に対応できそう。

しかし隣国の脅威もあるし…ウクライナの件もあるし…
少し、心配はありますねぇ


ヘルシンキ空港は圧巻でした。
地下100m付近に地下鉄の発着駅があり、地上部まで永遠とエスカレーターに乗る。
ミサイル攻撃にも耐えられる構造だとか…。


事前にアプリでフリーパスの様なチケットを取得してバスもトラムも電車も乗り放題。
遊園地のフリーパスの様な感覚であろうか…
電車は改札もないし、ドイツのそれと同じだね。 その日は、田無地方史研究会でお世話になっていた、松崎博さんとKonturaで昼をご一緒してから地元をガイドしてもらいました。

駅付近、あちこちに核シェルターがあり、わずか3日間で90万人が避難できる造りになっているそうです。
隣国の脅威を警戒、最悪の事態も想定して安全対策には万全を期しています。
この三角マークは避難所の意味で、サウナや地下鉄や防空壕のような場所には三角マークが示されています。
公共サウナ兼核シェルター 「ドラックストアの陳列が美しいんだよね…」と
カラー教育(色彩学)が幼少のころから取り入れられて教育熱心な、お国柄だそうで
お土産に「世界一マズイ飴」と評されるサルミアッキを購入。
甘塩っ辛い漢方みたいなグミ
でもなにか独特の説得力があり、クセになりそな味である。
いずれにせよ人に配る際には事前説明は欠かせない…。
建築家アルヴァ・アールトを反映した北欧デザインは、町の建築物にも見うけられ、箱をくっつけたような、スッキリとした外観であった。 「んん…こっこれは!……。 濃い…。」
野イチゴにも、こんなに香りがあるとは…。

ブルーベリーの原種や野イチゴが団地の裏の森やそこらじゅう自生していて、気軽にベリー積みができます。
こんな素朴なところが、じつは豊かなライフラインだったりして…

以前、大病を患った松崎さんは、そのへんで採れた「ブルーベリーとヨーグルトはちみつ」に救われたそうだ。
今も、毎朝たっぷりベリーをかけてヨーグルトを食べるそうで。

まさにライフライン、命を繋ぐブルーベリーですね。

お世話になりました。また東京でお会いしましょう♪

フィンランドはファンランド   Is Finland a Funland?

2024.07.30
2024 JUNE

成田発 FINNAIR~ヘルシンキヴェンダー空港直行便 13時間のフライト

ロシア上空は飛べないので北回り、北極あたりをかすめてヨーロッパに入ります。

地球は丸いとあらためて実感する。

ヘルシンキ到着

気象台の平均最高気温は24℃ 平均最低気温は10℃
湿気もなく涼しい… 
また、ヘルシンキは海風もあるので夏でも薄手のウインドブレーカーは必須ですね。

誰もいない大聖堂前をさんぽ
ホテルチェックインが夕方なので、それまでトランクを引きずりながらの散策

それにしてもカモメが多いなぁ…
ソフトクリームを襲われた観光客を目の当りに見たし…かなり狂暴!
どこもかしこも石畳…キャスターがぶっ壊れるかと思ったさ…。 大聖堂は名所らしいが、人もさほど居ない…。
人口少ないのかね、この国は。

どうやら蝉はいないようだ…。

静まりかえっている。
マーケットでブランチ オートミールのお粥にブルーベリーがたっぷり載っている。
地元ではベリー類が豊富に取れるそう、その他マンゴーやオレンジがたくさん店先に並んでいるのでいるのは輸入であろうか。
大きな岩の上にそびえ立っている
ウスペンスキー大聖堂 
トラム(路面電車)いいねぇ。 情緒がある
Marimekkoの本社に行ってみた。アウトレット品が買えるようである。
マリメッコとにらめっこ。

「マリメッコ」とはフィンランド語で”小さなマリーのためのドレス”という意味だそうで
このシンプルな花柄は春を待ち望む人々の北欧デザインにフィットしたのであろうか…。
自転車も犬も乗れるMetoroに乗って、ヘルシンキから30分ぐらい離れた郊外のKontula駅近くのアパートメンツを宿とした。

「Kontulaが工事中で閉鎖している」と松崎さんから緊急連絡が入り、隣駅のMyllypuroで下車、そこから徒歩で宿に到着。これにはマイッタ。


今回の旅、夏はヘルシンキ冬は東京で過ごされ、しかも奥様はフィンランド人という、かなり幸せ度数の高い松崎博さんに直前情報やおすすめアパート、レストラン情報など教えて頂き、大変助かりました。
Marimekkoの手さげ片手に上機嫌であった娘も、さすがにくたびれ果てて…
ママにLINE電話で苦情を訴えていた。
スーパーで食材買ってきての乾杯! 宿代も安く、旅費をおさえることができました。
お惣菜食べてみたり、ジャンクフード食べてみたり… その土地の食を味わうって、どこの国に行っても楽しいですよね。
量が多いから2人で1皿でちょうど良い。


フィンランドで2番目に古い町 Porvoo(ポルボー)へ向かう。
バスが大きい… それだけ道が広いということか…
キックボードや自転車道と歩道もしっかり分かれていて安全だね。
川辺の船上カフェも雰囲気ありますね。
ケーキが、とびきり美味く感じるのは気のせいだろうか…

ブルーベリームースのチーズケーキ美味し…
スオメンリンナの散策
ヘルシンキから船で15分ぐらいのところ

気がつけば、そこら中、石だらけ岩だらけ
強固な岩盤の上に位置しているし、地震もないので安全な土地柄なのですね。
18世紀建造の海上要塞
世界遺産に指定されており、見堪えあります。 クレーンも重機も無い時代によくここまで石を積んだよねぇ… 安全靴はあったのだろうか?


再び大聖堂前に戻ると、前日とはうって変わってお祭り騒ぎ
LGBTQのイベントだそうで… 
つづく…

4年ぶりの例大祭

2023.09.11
 阿波洲神社の4年ぶりの例大祭、おめでとうございます。
(さらに…)

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